皮膚科・整形外科・内科・美容皮膚科 渋谷プライムクリニック 院長 齋藤 弘 氏
スノーキャン・プロデューサーの一人、皮膚科・整形外科・内科そして美容皮膚科ドクターで いらっしゃる齋藤弘先生に独占インタビューしました。 スキンケアについての基本的な考え方と美肌への秘訣を中心にお伺いしました。
美肌は健康のバロメーター

美肌に保つということと、健康な皮膚状態でいるということは、ほぼ同じ意味を示します。美しい肌状態を保つためには、身体はもちろんのこと、常日頃健康な精神状態でいるということも重要な要素です。
健康な精神状態でいるということは、すなわち規則正しい食生活と睡眠状態を取ることに他なりません。不自然な肌の新陳代謝と不自然な肌の分泌サイクルを正常状態に矯正するということが大切で、体を動かし汗をかき、気分をリフレッシュさせ、ストレスを溜めないことをこころがけてください。
こういうと何でもないことなのですが、いざ生活習慣の中に取り込むとなると、現在の社会生活ではさまざまな原因がありお肌にとっては大変なことです。これらの原因が肌を弱め、少しのストレスで皮膚疾患の原因になってしまいます。また食べ物の栄養バランスも重要です。バランスのよい食事をとることは、病気になりにくい抵抗力のある体づくりの為に必要なことですが、皮膚の末端神経へ栄養を送っていることも同時に意識すべきです。
体を動かすことと、バランスのとれた食事、それに十分な睡眠を含めたこれらの日常生活習慣は、長く美肌でいる為の基本ルールですので、改めて頭の中に入れておいていただきたいと思います。
以外と多いニキビの悩み
主に生活習慣や自律神経の乱れなどが原因といわれる皮膚疾患にニキビがあります。意外と患者さまも多いのがニキビです。栄養が偏っていたり、睡眠が不足していたり、便秘症なども関係している場合もあります。もともとお肌には油分がないとしっとりしませんが、男性ホルモンの一種アンドロジェンが誘発して、皮脂(油分)の分泌が多すぎることによりニキビが発生します。
またお化粧のファンデーションなどにより毛穴がふさがってしまい正常な分泌ができなかったり、お化粧落としのクレンジングや洗顔料により本来皮膚表面に必要である正常な油分もとってしまい、皮脂腺の分泌機能の調節がうまく行かなくなってしまうことなどによっても起こるのです。生活習慣の改善やお化粧は刺激の少ないものにし、常日頃のお肌のケアは大切なのです。今回の開発では、荒れた肌やニキビにも対応するため、スキンケアとして使うべき成分を慎重に選んでいます。
紫外線とうまくつき合う?

次に、皮膚に様々なトラブルを起こす紫外線について、少し違う観点から、私なりに考えてみました。紫外線は、お肌にとってただ単に恐い存在、と思っていらっしゃいませんか。確かに紫外線は、シミ、シワなどの原因をつくってしまいます。だからといって、完全に生活からシャットアウトできるものではありません。紫外線が恐いから夜しか外出しない、という行動をとることは正常とは言えませんよね。ハリウッド女優だって、紫外線は浴びています。UVカットの化粧品を使っても、完全に紫外線を防ぐことはできません。ですから、どうやって紫外線と上手に付き合ってゆくか、というように考えてみてはどうでしょうか。我々の日常生活はもちろん、アスリートでも、ハリウッド女優でも悩みは同じで、紫外線とお肌の関係をよく知ってお付き合いしてゆくべきです。紫外線についての正しい知識は当WEBサイト内のコラムに掲載していますので、ぜひご参考になさっていただきたいと思います。
次に重要なのは、紫外線に被ばくしても大丈夫な肌をつくることです。もちろん全くの無防備で紫外線を浴びるのではなく、UVカット剤を塗ることは前提として必要です。紫外線を浴びた皮膚は、発生するメラニンという色素を外に出す代謝機能を自然に持っています。肌細胞の生まれ変わり、ターンオーバーとよばれているものです。この機能をきちんと働かせる健康な肌をつくる為には、先ほど申し上げていますが、良い日常生活習慣や皮膚への栄養が不可欠です。ところが、毎日のお化粧により、ファンデーションやクレンジングなどでお肌には負担がかかってしまいますし、またどうしてもストレスを溜めこんでしまったり、大気汚染など避けられない環境によって、加齢とともに、皮膚の機能も低下してしまいます。
そこで、外部からけい皮吸収により、お肌の内部へ栄養素を届ける必要が出てきます。これがスキンケアの基本的な考え方です。紫外線対策の場合、ターンオーバーを促進させるもののほか、日光の被ばくによる炎症を抑えるもの、色素メラニンの発生を抑えるもの、うるおいを補う成分をお肌へ供給してゆくことです。これらの栄養素の補完によって、紫外線に耐える健康なお肌をつくって行くことが、よけきれない紫外線と上手に付き合ってゆく方法のひとつではないでしょうか。
ストレスに打ち勝つ心と体のスキンケア
このようにお肌に不足しているものを補ったり、お肌のトラブルに対応する成分を与えたり、スキンケアは現代の我々のお肌にとって、必要不可欠なものとなってきています。
一概には言えないと思いますが、寒い地域に住んでいらっしゃる方のほうが、お肌のキメが細かいといわれます。寒いため代謝は比較的活発ではなく毛穴も開いておらず水分を閉じ込めているわけです。角質層が厚いわけですね。角質が厚いので皮下の色が出てこないため、色白な肌の方が多いのです。
よく、一番きれいな肌として赤ちゃんの肌が引用されることが多いと思います。赤ちゃんの肌は、何も紫外線を浴びてない肌というだけではありません。全ての外的・内的刺激を全く受けてない肌の状態のことを表して使われています。つまり過剰な運動や食事によって発汗や皮脂の分泌が亢進されたり、化粧で肌を刺激したり、それをクレンジングなどでふき取るときの摩擦、そういうことを全く受けてない肌なのです。
荒れた肌を隠すために、余分にファンデーションを縫ったりコンシーラーで覆っていたりすること。それ自体は悪影響なくても、落とすときにいつもより余分にクレンジングで毛穴に残ったファンデーションのためにかなり擦っている人も多いはずです。
肌というのは極力愛護的にしてあげることで、肌の最もいい常態を保てるのです。それは角質層の新陳代謝が最も適したリズムで行われる為で、必要以上に擦るのはこのターンオーバーを早めて肌質を薄くし、その結果、紫外線等に抵抗力のない幼弱な角質層を露出することになるのです。そうなれば非薄化した角質層は容易に紫外線を通し、これにさらされるためにコラーゲンは壊れやすくなり、その結果、細かいちりめんジワの原因になったり、炎症によって毛細血管が拡張し、それが透けて見える荒れた皮膚になって行くのです。
ですから、スキンケアもできるだけ刺激の少ない、そして効果のある物を選ぶことが大切です。天然由来成分を、数多くかけ合わせることにより、現代のお肌に必要なスキンケアは何か、に答えを求めることができます。体を動かし、生活習慣の改善や栄養バランスのとれた食事をこころがけることが、まず美肌への第一歩です。その上で、避けることのできない環境やストレスに打ち勝って健康な状態に戻すはたらきをスキンケアに求め、長く付き合う自分のお肌をぜひお大事になさってください。




